過敏性腸症候群とは

一般的には、過敏性腸症候群は検査をしても中々わかりづらく、それは、炎症や潰瘍など目に見える異常がないからです。
明らかな異常がないのに過敏性腸症候群になると、腹痛や腹部の不快感が強くなり、便秘や下痢が長く続きます。
これまでは、過敏性腸症候群は大腸の機能異常で引き起こされる病気と判断されていたのですが、最近では、小腸も関与していると指摘されています。
男性の場合、下痢型、女性の場合は便秘型が多いというのが、過敏性腸症候群の特徴です。
一般的に過敏性腸症候群の原因は、腸の運動を司っている自律神経の異常が主とされています。
また、過敏性腸症候群は、精神的不安や過度の緊張などからくるストレスによって引き起こされることもあります。
男女比で見ていくと、過敏性腸症候群は、女性が非常に多い病で、便秘型、下痢型、交代型に分けられます。
しかし、下痢や便秘、ガス過多などの下腹部の張りなどの症状が起こるので、過敏性腸症候群になると非常に面倒です。
つまり、消化器科を受診する人の3分の1が過敏性腸症候群というわけで、いかに多いかがよくわかります。
腸の検査や血液検査では過敏性腸症候群かどうかを判断しきれない状況にあるので、わかりにくい病気です。