小児ぜんそくの原因

ただ、その気道の粘膜が炎症を起こす原因は何かと言うと、やはりホコリなどのアレルギー物質という事になるんだけど・・・。
中には皮膚疾患のように、食べ物に含まれる特定の物質が原因で発症する事もあります。
何せ、気象状況だけは、いくら子供の病気の原因になるからと言っても、易々と私たち人間の手で調整出来ないですものねぇ、大変です。
そうなんです、小児ぜんそくの根本的な原因は、空気というより、やはり本人の体質だと考えるべきなんですね。
ですから、勿論原因となるダニやホコリ、それにペットの毛に十分注意を払う事は必要不可欠です。
そのため、空気汚染が進む昨今、花粉症やアトピー性皮膚炎などと同様、着実に患者数が増えている病気なんですよね。
そのため、他の子が全く支障を来さない程度のホコリを吸っても、それが原因となって発作を起こしてしまうのです。
もっと厳密に言えば、ホコリを吸ったのが原因で小児ぜんそくが出るのではなく、気道の粘膜が炎症を起こし、空気の通り道が狭くなってしまうため呼吸困難に陥るんですね。
そして、そのための一環として、まずは気道の粘膜が炎症を起こす原因となるアレルギー物質を出来る限り遠ざけるのが小児ぜんそくの最も身近な対策の一つです。
けれど、世の中春になれば全ての人が花粉症になる訳ではないように、例えば、ペットを飼っている全ての子供が小児ぜんそくになる訳ではありません。
まあそういう事ですから、原因となる環境物質だけを取り除いたところで、めでたしめでたし、小児ぜんそくとはバイバイという容易なものではないという事なんですよ。