薬事法と海外の医薬品

薬事法では、日本国内では承認を得た医薬品しか販売することができないと定められています。
日本はとかく、物事について細かいといわれる国民性を持っていますが、やはり日本の薬事法も海外に比べて細かいという印象があります。
この薬事法で承認されている医薬品の種類は、海外アメリカなどに比べるとかなり少ないと言われています。
しかし薬事法で守られていると考えれば、有難い存在なのではないでしょうか。
日本の薬事法に従って新薬の承認を得ようとすると、販売までの期間に5年前後要すると言われています。
だから、海外の薬事法で認められた医薬品が日本に入ってくるのに4、5年のタイムラグがあるんですね。
日本で未承認の医薬品などは個人が自分で使うために輸入することはできても、第三者の手に渡ってしまうことを薬事法では認めていないんですね。
最近では海外の薬を手軽にインターネットで注文して輸入できるようになりました。
それだけ海外の医薬品や化粧品などは日本国内で需要があるわけですが、これを他人に譲渡したり販売したりすると薬事法違反になってしまうんです。
海外旅行のついでに日本の薬事法では未承認の医薬品や化粧品などを買ってくる人も多いですよね。
日本未発売の海外の化粧品などは特に日本のマーケットで現地の何倍かの値段で売れたりしますが、このような行為には薬事法の定める許可や承認を得る必要があるんです。